xChangeとは?

xChange(エクスチェンジ)は、ファッションアイテムに特化した、誰でも参加・開催できるフリースタイルの物々交換会。人や地域の繋がりを豊かにし、所有から共有へ、循環型社会へのシフトを促すプロジェクトです。2007年9月に東京のカフェ・バーで第1回目が開催された後、全国各地に広がり、今では世界にもそのムーヴメントが広がっています。


@Green TV Japan

xChangeの特徴

1. エピソードタグをつける

xChangeでは交換するアイテム1つ1つに「エピソードタグ」と呼ばれるタグをつけていただきます。
これはxChangeの大切なルールの1つ。エピソードタグには服の思い出、取り扱い注意方法、次に着てくれる人へのメッセージなど、なんでもご自由に書いていただきます。値段を見るように、エピソードタグを読みながら服を物色するのもxChangeの楽しみの一つ。前の持ち主と新しい持ち主、キモチとキモチをつなげるおもしろいシカケでもあるのです。

エピソードタグの詳細や書き方はこちらをご覧ください

2. フリースタイルの交換会

xChangeは、好きな時間に来て楽しめるフリースタイルの交換会です。ハンガーラックなどお店のようにレイアウトされた会場に持参したアイテムをご自分で素敵にディスプレイします。そして、既にディスプレイしてある他の方が出品されたアイテムから自由に選ぶことができます。これが参加しやすさのポイントです。

詳しい参加方法はこちらをご覧ください

3. あるもので工夫して、おしゃれに

xChangeは、すでにあるものを工夫して使い、そこに新たな価値を吹き込むことを大切にしています。ハンガー、什器、装飾などもなるべく買わずにあるものを持ち寄り手作りで制作しています。オーガニックな会場も楽しみに遊びにいらして下さい。
また自主開催をする方は、どうぞその点にも留意し、仲間のみなさんと工夫やコミュニケーションを楽しんでみて下さい。

4. 誰も損をしない、誰ももうけない

xChangeでの物々交換にはお金はかかりません。お金をかけなくても物とあたたかなシェアの心を持ちよれば、いろいろなものがぐるぐる循環する豊かな社会ができることを皆さんと体感したいからです。

ただ経費など最低限必要なものは、ドネーション(寄付)箱を置いたり、会場によっては参加費を集めたりしています。お金だけでなくスタッフとしての参加など、いろいろなシェアの形もあります。フェアな精神で、自分のコミュニティーを育てるつもりで、どうぞお楽しみ下さい。

5. 誰でも開催できる

xChangeのコンセプトを理解し賛同した人なら、誰でも自主的に開催することができます。小さくてアットホームなものから、大きくてダイナミックなものまで、自分の家にある着なくなった服や小物を集めて、あなたの好きな場所で、あなたのスタイルで、おしゃれなxChangeを開催してみてください。

開催方法など詳しくはこちらをご覧ください

 

xChangeが目指していること

浪費しないオシャレなコンシャス・ライフ

お洒落は楽しみたい。でもトレンドを追いかけていたらきりがないし、お金も続かない。そこでxChangeでは「自分ではもう着ないけれど、誰かが喜んでくれるかもしれない服」を持ち寄り交換し合う社会のしくみを提案しています。xChangeに参加すると、クローゼットも整理できて、新しい服も無料で手に入ります。目指すは、地球環境に配慮しながら積極的にお洒落を楽しむ、美しいコンシャス・ライフの実現です。

「服を買わないようにしよう!」と呼びかけているのではありません。一着一着を最後まで大切にしよう。まだ着られるものは捨ててしまうのでなく、新しい命を吹き込んで活用しよう。今までの多消費社会を考え直した、物と向き合うそんな姿勢が、私たちの生活をより豊かにすると考えています。

つながりが育む豊かな社会

私たちは経済や貨幣中心の社会で暮らしていて、何よりも先にまず「お金」や「所有物」のことを考える癖がついてしまっています。でもお金以外の価値だってあるし、目に見えない思い出や人とのふれ合いといった心の価値のほうが、殺伐とした世の中ではますます大切です。

xChangeでは服を交換し合いながら生まれる会話や人とのつながり、またエピソードタグから伝わるあたたかな気持ちを何よりも大切にしています。最近では地域活性化イベントとしてxChangeを開催される方がたくさんいます。住人同士が利害関係のないところで仲良くなれる、地域内でつながれると好評です。

お金に依存しない循環型経済

いま自然環境を度外視した身勝手な経済が世界的に行き詰まり、オルタナティブなしくみの構築が求められています。xChangeは古くて新しい「物々交換」という原始的なやり取りに立ち返り、すでに所有している物を活用し合うためのシンプルな試みを提案しています。全てを市場(マーケット)に任せてお金を介してやり取りするのではなく、自分たちで作り上げ、お金をかけないで交換する循環型のオープン・スペースが、xChangeなのです。